2022/11/01 16:45
さて、作ることは決定したスカルリングですが、
LENNY SILVERSMITH名義ではやったことのないキャストものです。せっかくならなんかしたいと思うのが人情です。そこで以前から自分が考えていたことを実行に移します。それは
”アートワークとセットにする”です。
これにはアクセサリーというかおもちゃというかの歴史が関係あります。

↑ お仕事中のLAINNY画伯です。
現在では当たり前になった男性向けのボリュームのあるゴシックテイストの入ったシルバーアクセサリーは1980年代終わり辺りにLAを中心に確立されたというのが定説です。某CHだのGだのですね。
じゃあその前はどうだったかというと、当時のヒッピーやバイカーの写真を見てもわかる通りシルバーアクセサリー自体は当然ありまして(インディアンジュエリーとかの話じゃないですよ)80’Sにはサーフ、スケートブランドなんかがいわゆる”B級バイカーアクセサリー”みたいのを作ってます。
さらに前の話、1940年代には昔やたら流行った所謂メキシコリングなんかが販売されていました。ただしこの辺は土産物として売られていたもので、現代の”アクセサリー”という感覚とは異なると思われます。

その当時メキシコリングを作ってた会社の一つにJohnson Smith Company があります。おもちゃや土産物を製造販売していた会社でメキシコリング以外にもリングを作ってまして、そのなかにはスカルリングもあります。当時の感覚でおもちゃのリングだったんだろうと思います。
そしてこのJohnson Smith 社はメールオーダーシステムに力を入れており、この当時のカタログというのがなかなか良いデザインなんですよね。

↑ 画伯に資料として提出した画像です。グッドデザインです。
スカルをモチーフに描いた絵は有名無名、秀作駄作アホほどありますが、スカルリングの絵というのはよっぽどないと思います。個人的にもスカルリングのアートワークが欲しかったのもあって、”スカルリングの広告”というテーマでアートワークをレイニー君にお願いしました。
手にされる方はレイニー君のアートワーク眺めながら是非、こういった歴史なんかにも思いを馳せて楽しんでください。

