2022/11/03 17:02
さて、このスカルリングプロジェクトですが思い立ったのはもういつだったか正確に覚えてないくらいでして、最初の原型をつくったのは工場にストーブ出てた頃なんで半年以上は前のはずです。

シルバーアクセ興味ある方はご存知の方多いと思いますが、キャストではまずワックス原型というのを作ります。ワックス削ってリング作るんですね。そいつを鋳造してマスターを作ります。こいつが金属原型というやつで、量産はこの金属原型の複製です。
たまにワックス原型作らず直接金属原型作るってパターンもあります。これは仕上がりがイメージしやすくて、いきなり量産に出せるって利点はありますが、加工が大変で補って余りあるデメリットがある為あまり用いられることはありません。
今回はワックスである程度まで持っていってキャストし、そいつを削ってマスターとして量産に出してます。自分は普段、地金を加工することが圧倒的に多いのでこの方法が手間とクオリティーの面でベストと思います。
話はワックス原型作るときの話です。
そもそも最初はアゴ付きかアゴなしかも決めてなくて、取り敢えず両方作ったんですが、ちょうど御意見番がリングのサイズ直しで来店された際、
「アゴ付きは指短い奴は似合わんよ。俺とか指短くてGのWith Jawとかダメだもん。指クソ短く見える。」
御意見番の鶴の一声でアゴ無しに決まりました。自分は指が長いのもあってそういう風に考えたことがなくて、シルバーアクセは長いこと好きですが正直かなり納得しました。

アゴ無しで製作を進め一番最後に作ったのが今回のリングの原型です。正直一番時間がかからなかったヤツです。
時間かけりゃ良いってもんじゃありません。良いものはわりとあっけないくらいスムーズにできるもんです。